コモンセンスペアレンティング【予防的教育法・社会スキル】その4

滑り台の階段を駆け上がる子ども

予防的教育法

-予防的教育法とは-

  私たち大人(親)の最も大切な責任は『教える』ことです。
 これは、『知識』だけではなく、どのように学ぶび、どのように使うか
 の『HOW』の大切さを伝えています。
 それは、人生の幸せのベースとなり、『承認』の『心』を育んでいくことになります。

予防的教育法について
 予防尾的教育法はいくつかのカテゴリーに分類されます。

 ●社会スキル
 ●精神的スキル
 ●自立スキル
 ●衛星を保つスキル
 
 それぞれの詳細を確認していきましょう。

【社会的スキル】
 ・落ち着いている
 ・他の人たちと仲良くする
 ・友人をつくる
 ・分かち合う
 ・聞く
 ・お願いする
 ・お礼を言う
 ・遊ぶ

【学習スキル】
 ・読む
 ・書く
 ・教える
 ・物事を整理する
 ・質問をする
 ・助けを求める

【精神的スキル】
 ・祈る
 ・助ける
 ・静かに待つ

【自立スキル】
 ・家事の手伝い
 ・片付ける
 ・安全に過ごす

【衛星を保つスキル】
 ・歯を磨く
 ・手を洗う
 ・掃除する

いつ予防的教育法を行うか
 「今でしょ!」ではなく、しっかりとしたタイミングがあるんです。
 私たち『大人』は、不適切な行動があって初めて対処しがちですが
 実は、これではお互いの為になりません。
 では、もし仮に子どもが初めての行動にチャレンジして失敗しただけだとしたら?
 あなたは、自分の部下が新しい事にチャレンジして失敗したら、
 職場で怒りますか?
 「なんで、できないんだ!!!!」と言いますか?
 「初めてだったので…」と言われても尚言い続けますか?

 違いますよね…
 子どもが、「嫌だ」と言葉で表現できず、相手を叩いてしまったら?
 叩いた事を叱って、謝る事を教えると思います。
 しかし、ここで終了してしまうと次も同じ行動を繰り返します。
 そのため、適応行動を教える必要があるのです。

 ここでは、『叩く』という行動が見られましたね。
 これを、『貸して』という行動に代替してみてはどうでしょうか?
 発語が難しい、『自閉症』のお子さんであれば、カードなどのツールを使用して
 代替にするなど方法はたくさんありますね♪
 
 それを『期待値』で設定してあげれば良いんです。
 そして、子どもが泣いている時などパニックの時には意味を果たしません
 『行動の前』や『行動が起きそうな時』を狙って『練習』する事を意識しましょう♪

予防的教育法って本当に意味あるの?

結論から言います。
 『意味はあります』
 むしろ、効果大です!
 
 皆さんは、インフルエンザワクチンって打ったことありますか?
 
 なんで打つんですか?
 『予防』は効果的だからですよね?

 教育に特効薬はありません。
 日々の積み重ねが結果に繋がっていきます。
 ただし、プロセスの中には失敗があっても無駄な事ではありません。

 しかし、失敗を避けるようになる事が失敗に繋がります。
 それは、チャレンジを避けるという事になるからです。
 
 例えば、インフルエンザから避けようと思えば、
 外出を避ければ、感染するリスクを軽減できるかもしれません。
 ですが、外出しないと刺激不足になり、もしかすると『鬱』になるかもしれません。

 失敗を避けるだけでは失敗するという事です。

 なので、『予防』するんです。
 その失敗体験から多くを学び、良い方法(適応行動)を練習するのです。



いちばん大切なこと

『一歩ずつ』社会スキルを教える

-社会スキルとは-

 子どもにはたくさん知って欲しいことがあります。
 それは、『勉強』と思う方も多くいると思いますが、
 私たちは、子どもに『自立』する上で大切な事を伝えなくてはいけません。
 それが『社会スキル』です。
 
何を教えるか?
 多くの親にとって、自分の子どもに行ってほしくないことを挙げるのは簡単です。
 『大声で叫ぶ』『言い争う』『叩く』『文句を言う』『嘘をつく』
 など、すぐに思いつきませんか?
 しかし、それも「~してはいけません」と言っただけで正せない事も知っています。
 まずは、『何を教えるか』ではなく、
 『どのように教えるのか』という事を大切にして下さい。
 それは、先ほど読んでいただいた『予防的教育法』に戻っていただければ分かります。
 
 では、本題に入っていきましょう。
 『何を教えるか』という考えは間違いではありません。
 私は、経験してきた中で、2つのスキルができるようになれば
 子育てがとてもしやすくなるという事を体験しました。
 それは、『指示に従う』『助けを求める』スキルです。
 この2つから教えていくと、次のステップへと繋げやすくなります。

社会スキル
 ところで、『社会スキル』と言われても多すぎてわかりませんよね
 なので、『社会スキル』のまとめを見てください。
【社会スキル】
・指示に従う
 『相手を見る』『はいと言う』『確かめる』
・助けを求める
 『~していいですかと尋ねる』『手伝ってという』
・許可を得る
 『欲しいことをお願いする』『ありがとうと伝える』
・『いいえ』を受け入れる
 『相手を見る』『静かに座ったり、立ったりする』
・落ち着く
 『落ち着くヒントを行う(深呼吸など』
・順番を待つ
 『静かにできることを探す』『順番が終わったらお礼をする』
・相手の話を聴く
 『相手を見る』『はいと言う』
『ごめんなさい』と言う
 『相手を見る』『間違ったことを告げる』
相手の注意を引く
 『一回お願いして待つ』『ありがとうと言う』

次に何をする?
 何度も繰り返しお伝えしますが、『社会スキル』を学ぶ時に重要なのは
 『練習をすること』です。
 何度も何度も練習して、『自立』するためのスキルを教えていってください。
 しかし、ただ単調に教えていく事は子どもにとっても退屈となってしまいます。
 何度も行うからこそ『楽しみ』の要素を取り入れて、
 親子のコミュニケーションを深めていきましょう!
 その際は、ゲーム形式にするなどでも楽しめそうですね♪

急がないで一歩ずつ
 先ほども言っていますが、何度も繰り返す事によって
 教えられたスキルを習得できるよになっていきます。
 一朝一夕で学べることなどこの世には存在しません。
 それは、この世の出来事やモノが1日で作られない事が証明になります。
 急がず焦らず、ゆとりをもってゆっくり子育てを楽しんでください♪

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